2012/07/04

『謎の彼女X』 『エコール・ド・パリ殺人事件』 簡易感想

昨日ついに毎日更新が途絶えてしまいました…。しばらく忙しいのもあるんですが、昨日はどうにもテンションが低かったようです。

まあそれは置いといて、今日はここんとこ読んだり観たりしていたものの感想など。

まずは、『謎の彼女X』 最終回ですね。最終話についてはなんかしらんがまとまったらしい、といった感じで特に刺さる部分はなかったんですが、全話通した感想としては、素晴らしいアニメだったと思います。すごく楽しませてもらいました。卜部さんとつばきくん、特につばきくんの言動、内心の動きが共感しやすくて、恋するオトコノコの感情を実に美味しくいただくことができました。惚れた相手には敵わない!オンナノコには敵わない!っていう描写を徹底的にやってくれたのが良かったのかな。そこからつながる、好きな相手に「許可される」喜びとかは大好物でございます。

この辺りの描写は別に『謎の彼女』が直接指し示す卜部さんだけじゃなくて、丘さんとか、早川さんとか、出てくる女の子みんなに共通してたと思います。おんにゃのこは不思議でできてるんだ!好きな女の子が何考えてるのか(絶対にわからないから)知りたい!ってやつですな。ああもう敵わないもうどうにでもしてくださいって思って全裸で仰向けになって服従するような…。

というわけで(どういうわけだ)、基本的には関係性ですよね。男の子と女の子。男の子から見た女の子っていうのを見事に描いてくれたなあ、と。ただ、まだBD買うかどうか迷ってるんですよね…。 なんでかっていうと、俺、卜部さんは大して好きじゃないんですよね…。このアニメの圧倒的に素晴らしい点は、つばきくんという卜部さんに惚れている男の子が、卜部さんという女の子を見る「まなざし」の描写の素晴らしさなんですよね。決して俺が卜部さんを見るまなざしではなくて。

要するに、「俺は」卜部さんに惚れていない。

いやまあケチケチせずに買えばいいんですが、貧しいので…。どうすっかなあ。怜のために『咲 -saki- 阿知賀編』のほうは購入予定だってのもあって…。しばらく迷うとおもいます。うーむ…。


あとは、最近読んでた『エコール・ド・パリ殺人事件』の感想でも。ふつーに面白かったです。 特に小説内論評(日本語?)によるエコール・ド・パリの解説が良かったですね。俺は全くこの辺の知識がないので、この論評に書かれていることの正しさとかは全くわからないので、ひょっとしたら詳しいひとから見るとなんだこれ、となるかもしれません。この論評は、エコール・ド・パリ(の特定の画家)を偏執的に愛した人間が書いたものとされているんですが、論評を読んだだけで確かにそれが伝わってくるようになっています。こういう論評、好きなんですよね。どうせ人間のフィルターを通したものしか書くことができないのであれば、いっそのことフィルターが明確なほうが読んでいて「楽しい」。正確な情報が得たいのであれば、全く異なるフィルターを通過したものを両方読めばいい、という立場です。

一番良かったのはこの論評部分ですが、トリックとかもふつーに良かったと思います。俺は推理小説を読むときは、素人探偵よろしく真面目な推理と物語をだいなしにする推理を妄想しながら読むひとなんですが、どっちも見事にはずれたので楽しかったです。あたると嬉しいんだけど、自分内評価は外れた作品のほうが高くなるという…。


こんなところですかね。『TARI TARI』見て寝ます。おやすみなさい。