2012/07/23

『さくら、咲きました。』 体験版 感想


『さくら、咲きました。』 体験版プレイしたのでその感想。

少なくとも「体験版としては」最高に近いですね。プレイしたひとはわかると思いますが、最後の引きがすごくうまい。体験版終わったところで「続きを読む(購入はココをクリック)」みたいなのが出てきたら衝動的にポチってしまう感じです。

さて、物語設定から書きますと、2238年、老化を止める技術が存在する世界でのお話です。この技術を適用した人間は「トコシエ」と呼ばれていまして、成長はするが老化はしない。成長しちゃらめぇ。なお、老化を止めるだけなので、出血多量とか病気とかでは死にます。病死も事故死も自殺も他殺も可能です。老衰だけがない。老化に伴う病気とかもないんでしょう。

そういや子づくりとかどうなってんですかね。ほっといたら当然増えまくって悲惨なことになると思うんですが。まだ技術が誕生してからそんなに時間が経ってないからそこまで問題になってないんでしょうか。

ちなみに、これは「技術」であって、しかも強制的に全ての人間に適用されるわけではなく、個人の権利として「トコシエ」になってもならなくてもいい、ということらしいです。ただ主人公とかヒロインとかは「トコシエ」です。まあなりますよね。老化が止まればハゲることも中年太りも加齢臭もないわけで、メリットの方が圧倒的に多い。多いんだよ!俺も「トコシエ」になりたいよ!まだ間に合う!(たぶん)。しかも、死にたくなったら自殺できるわけですし。

で、「トコシエ」である主人公たちは、永遠の命を与えられることで代わり映えのしない日常に飽きてしまうことを防ぐため、生きる活力を探求する「生活部」というのに入っていろいろ活動したりしてる、という設定。単に遊んでるだけですが。

正直な話、体験版前半の日常シーンはたいして面白くなかったです。ヒロインはまあかわいいんですが、並感があります。面白くなってきたのは、クラスメイトの妹の奏ちゃんが登場してからですねー。これがかわいい。まず見た目がちっちゃい。よくわからないんですが、「前期」「1年」らしいです。よくわからないなー(棒)。で、基本おどおどしてて、「…………ぇへ」とか言っちゃう。あと、奏ちゃんはスケッチブックを常備してるんですが、恥ずかしがってスケッチブックで顔を隠したりします。チラチラこっち見てきたりします。いじめたい……!

しかもこの娘ねー、ぜったいにエロい。他のヒロインがかなりあけっぴろげに下ネタとか言ったりするんですが、いちいちこっそり反応しやがる。興味津々らしい。写生大会を中学生変換すると射精大会になりますが、これってふつうは男子中学生が自力で発射するやつですよね。ところが奏ちゃんから妄想されるのは違います。具体的に言うと、俺のほうがおもむろにパンツを脱ぐと、奏ちゃんがチラチラ凝視しながらスケッチブックにおちんちんを写生してくれます。で、俺はそれに興奮してしゃせ(ry。ひょっとしたら、絵筆でなでてくれるかもしれませんが、この辺は親密度の問題ですね。いずれにせよおっかなびっくりなでてくれると思います。ちゃんと攻略ヒロインらしいです。エロゲって素晴らしいですね!

といった感じで奏ちゃんが登場してからはがぜんテンションがあがってプレイしてました。ただこの段階では他のヒロイン微妙だなーって思ってプレイしてたと思います。なんか奏ちゃん登場シーン少ないし。

ところが、微妙なヒロインsの評価が急上昇するイベントが突然発生します。「ガールズトーク about オナニー」、略してG☆T☆O!…すいません、俺ほんとこの手やつに弱いんですよね…。オナニーはですね女の子側の性欲の発露でありそれを見ることで俺は安心して性欲の対象として以下略。要するにこういうのを見ると全ヒロインいやらしい目で見てしまって攻略したくなるのであります(俺がエロいのが悪い)。しかも頻度は「多い・普通・少ない(自称:きっとほんとはいちばん多い)」と取り揃えているようでまったく用意がよろしい。ありがとうございます。

……結局、こんな感じで餌につられてるうちにけっこう衝撃的な体験版ラストまで行きました。詳細は書きませんが、「設定ぶっ壊してない?」感がありつつも、さくらというキャラの存在により、どうなるのか先が気になる引きになってます。あの終わり方とOPへの入り方は、すごく上手いっすね。

金があれば買います。最近エロゲやってないのは金がないからです。あれ?ボーナスって何だっけ…?

***

結局買いました。本編感想はこちら
http://sagaslave.blogspot.jp/2012/08/blog-post_26.html

2012/07/21

『ラストゲーム』 1~2巻 感想

『ラストゲーム』という少女漫画の1~2巻まとめ読みしたのでその感想です。

1巻、特に2話まではかなり面白かったです。主人公の柳は、金持ちの息子で成績優秀かつ運動もできてしかもイケメンという完璧超人の男の子です。物語開始時は小学生。柳はみんなにちやほやされて見事に調子にのっている嫌なガキなんですが、そこに柳より勉強も運動もできる美琴という少女が転校してきます。お約束どおり、負けたのが悔しい柳は美琴につっかかっていきます。ところが美琴にはロクに相手にされない。というか関心を持ってすらくれない。ちくしょう見返してやる!……といった感じで始まります。うん、ベタですね。

この漫画のいいところは、柳の心情描写ですね。放っておいても他人のほうからかまってくれるのが当然であった柳だから、自分に関心すら払ってくれない美琴のことが気になって仕方がなくなる。この時点で彼にとって美琴が特別になっているので、美琴のことばっか考えてしまう。美琴が何でもない気持ちで言った一言で行く中学を決めたり、美琴にそっけなくされると落ち込んだり。

放課後、教室で無防備に眠っている美琴を見つけたシーンなんかはたまらない。美琴の寝顔を見ながらの柳の独白。
…こっちを 見ろよ
思い知れ
――お前に 勝って
その瞳に オレを 映させてやる
いーねー片想い少年!おじさんそういうの大好き!……この後からは、美琴に成績とかで勝つのではなく、美琴を自分に惚れさせることで自分のほうを向かせようと頑張り出すんですが、このあたりのドタバタ振り回されっぷりが実に楽しい。完全に美琴に惚れてるくせにそれを認めようとしない柳くんかわいい。

ただ、俺は柳を客観的に眺めてニヤニヤするよりは、柳に感情移入して擬似片想いを楽しみましたねー。美琴がたまに見せる笑顔とか、小学生時代から変わらない美琴の信念を再び目にして圧倒されたりとか、「美琴に好きになってもらえるヤツ」を羨ましく思ってしまったりとか、美琴に恋している柳のまなざしの描写が丁寧なので、自然と柳に同期してました。

そうやって読んでると、美琴がすごくかわいく見えてくる。母親が倒れたと聞いて呆然とする美琴を放ってはおけないし、母親が無事だとわかってほっとして涙を流す美琴に今度は俺が呆然とさせられる。(助けてくれて)ありがと、と言う美琴の笑顔に見惚れてしまう。そしてこう思うわけです。「ああ、俺、美琴に惚れているんだ」と。あの笑顔はやばいですよ…。

といった感じで実に楽しく読ませていただきました。ちなみにここまでで2話です。3話は美琴視点で書かれていて、ふつーに面白いんですが、柳に感情移入して読むのに比べると楽しさは落ちちゃいましたね。ちなみにもともと3話読み切りだったらしく、3話で一旦綺麗にまとまって1巻が終わります。

そして、2巻からは連載開始後のお話になります。柳視点と美琴視点のどっちも織り交ぜつつ第三者視点で書かれていますが、こっちは正直イマイチでした。美琴視点が増えたのが個人的にはけっこうなマイナスでしたねー。美琴はなんつーか、天然でして、恋愛とか全くわかってないキャラなので、美琴視点になったとき、俺が少女漫画を読むときの基本スタンスである「恋する女の子が悶々とする様子を舐めるように楽しむ」ことができない。もちろん、初めは知らなくても、恋に落ちたり、自覚したりしてからは楽しむことができるのでOKなんですが、この物語に関して言えば、美琴が柳に惚れたら終わり、という設定なんですよね…。それならば、柳視点のみでいってくれたほうが個人的には楽しかったかなー、と。

まあ、1巻が素晴らしかったのでしばらくは追っていこうと思います。

2012/07/08

逃げればいいなんて言うなよ

書くかどーすっか迷ったんですが、我慢できなくなったので吐き出しときます。いじめの話。

いじめが報道されるといろんなひとがいろんなことを言う。「殴り返せ」とかいう頭湧いてんのかってのは問題外として、なんかもやもやするのは「逃げればいい」っていうやつ。いや、確かにそれは賢い解決策で、現在存在する唯一解だと言ってもいい。でもさあ、何で何も悪くない被害者が逃げなければならないんだ?絶対におかしいだろ。

ただでさえ何か知らんけど集団から攻撃されて、誰も助けてはくれない状況でズタボロになった尊厳をさあ、逃げることでポッキリ折ってどうすんの。「逃げるが勝ち」なんてのは嘘だよ。逃げたという事実は確実に自分のなかに残ってしまうんだから。

いじめられるときに、「逃げるのが賢い」世界なんてのは、クソだ。そんで、そんな醜い世界に絶望したから、自殺を選ぶということもあるだろう。全くもって「正しくない」世界に気づいてしまって、その世界が今後ちったあマシになるという希望すら抱かせてくれなかったら、どう思う?

だからまず最初に「逃げればいい」なんて言うなよ。言うなら、「逃げてもいい」だ。そして、逃げることが最もクレバーな選択肢である現状は間違っていると、まず声を大にして言わなきゃならない。

「にげる」であれ、「たたかう」であれ、「ぼうぎょ」であれ、被害者が選択しなければ解決しないってのは絶対に間違っているのだから。

「間違っている」とちゃんと伝えること。そして政治家なり教育者なり周りの大人なりが、いじめを無くすために「行動する」こと。失敗してもいいから、とにかく動く。分析じゃだめだ。それは目に見えない。失敗してもいい。下手でも、間違いを正そうとしてくれていることがわかるだけで、全然違うからさ。これまで何十年も問題が認識されてるにもかかわらず、実際のところ全く学校ってものの形態が変わってないってのはマズすぎる。単純に外挿したら永遠に続く間違った世界。絶望しろと言ってるようなもんだ。

今日はクソでも、明日は少しマシかもしれないってのが、希望ってやつだろ?

解決策については…、やっぱりクラスってのを無くすのがいいんじゃないかと思う。

いじめってのは集団で個に危害を加えるもので、この現象において集団の果たす役割は非常に大きい。いじめのリーダーは取り巻きに命令することで自ら手を下さなくて良くなる。取り巻きは「命令された」という言い訳が効く。傍観者は「誰も止めないから」「俺は関係ないから」と思っていられる。また、「次は俺の番かもしれない」という恐怖も言い訳になる。

言い訳は自分の責任を希釈するように働き、集団の全ての人間がそうすることで責任の所在は不明瞭になる。刑を下すひとがいて、サインするひとがいて、死刑台のスイッチが3つあるように。上官の命令で、遠隔射撃のトリガをひくように。一対一でナイフを突き立てるのには言い訳が効かないが、集団においてはずっと簡単になってしまう。

集団を解体しよう。クラスのようにあらかじめ与えられた集団がなければ、まず集団を作らなければ「いじめ」は発生しないのだから。勝手に入らされて抜けることのできない集団にいれば、そこに逆らうのは難しい。そして、「いやいや参加している」というポーズがとれる。しかし、別に入る必要のない集団に入ってまでいじめを行えば、「自らいじめることを選択した」ことになってしまい、言い訳が効かない。

俺はこれがかなり効果的だと思うけど、まあやってみなくちゃわかんない話ではある。でも、失敗したっていいから、今の間違った状態を正すために「何か頑張っていること」を伝えるためにも、とりあえず行動してみたらどうだろうか。

俺は政治家でも教育者でも親でも子供でもない傍観者でしかなくて、できることなんて殆ど無いのだけれど、せめて「今の状態は間違っている」と言い続けようと思う。

小野寺さんは意味不明かわいい


ようやく休日です。今週は疲れた…。

たいして本も読めてないんですけど、『ニセコイ』 2巻読んだので、その感想と意味不明かわいい小野寺さんのお話でも。

『ニセコイ』 2巻ですが、小野寺さんのあざとかわいいモードが全開でしたね。楽と目があったら恥ずかしくてすぐに逸らしてしまうとか、みんなで勉強会をしに楽の部屋に行ったときに、部屋のにおいを嗅いでちょっと興奮してたりとか、楽と付き合ってる(ことになっている)千棘の優しさに触れて少し寂しくなってる様子とか、楽に水泳を教えてもらってる際に手を絶対はなさないでねって上目遣いで言うとか、疲れてるのに「一条くんが教えてくれてるんだから頑張る」とか言っちゃうところとか、告白しようとするところでスカートをギュッとして赤面して目をつぶってああもうががががが!!!

などなどベタにあざとい攻撃を連発されて非常に楽しませてもらいました。まあこれだけならよくあるヒロインなんですが、小野寺さんの最大の魅力は他にあります。2巻の段階ではまだ殆ど出てきてないんですが、小野寺さんの最大の魅力は「意味不明な表情」。2巻でも1コマだけありまして、10話の最後から3ページ目、小野寺さんが飲み物を買いに行くシーンの直前のコマです。ちょっとうつむいて何か思いこんでいるような表情をしてるんですが、何考えてんのかさっぱりわからない。

連載追ってるんですが、小野寺さんはちょくちょくこうした「何でそこでその表情をするのか意味不明な表情」をすることが非常に多い。不自然なところでぽかんとしていたり、楽の好意を期待して当然の場面で上目遣いをしていなかったり、楽のことかなり好きなはずなのに手を繋いでるときにそこまで赤面してなかったり、楽が小野寺さんの手を離して千棘のところに向かって走りだす場面で悲しそうにしていなかったり。あざといわりに感情がはっきりと出ない表情が多い。

(俺が単にエロゲであからさまな表情に慣れ親しみすぎたせいかもしれない…)

これがはっきり出ているのが、27話で楽が小野寺さんが約束の女の子なのか尋ねたあと、「うん、そうだよ」と答えたときの表情。何でもないかのような、気持ちがこもっていない表情。驚いて居るのかといえばそれも違いますよね。驚いたあと、一拍おいてから返答しているので。

何考えてんのかマジでわからない。これが読み続けているうちに溜まっていくわけです。するとどうなるかというと、ふっと小野寺さんのことを思い出したときに、意味不明な表情が大量に浮かんで、すっげえ気になってくる。楽のことが好きだとはっきり表明しているにもかかわらず、頻繁に撹乱されるせいで、小野寺さんが掴めない。

気づいたときには、あの娘何考えてんだろー知りたいなーって思ってたという。で、これって完全に恋じゃないですか。いつの間にか惚れていたというポルナレフ状態…。不思議な話ですが、要するに小野寺さんは意味不明かわいい

そういや次号では新キャラ登場するようですが、小野寺さんの出番が減らなければいいなあ…。

2012/07/05

今期アニメの視聴予定とか

今期アニメの視聴予定について。あと一話観たものについてはその感想を。

今期はとりあえず『TARI TARI』『ココロコネクト』『人類は衰退しました』『DOG DAYS'』は三話まで見る予定です。

『TARI TARI』は個人的に応援しているPAなので。PAのは全作品とりあえず見ることにしています。ただ、結局全話みたのはttとABだけなんですが…。一話観ましたが、キャラと舞台の紹介でしたね。動き始めてからが楽しみです。結構感情の強そうなキャラがいたのでその辺りでの爆発を期待してます。とりあえずピアノの娘の太ももの震えぐあいは素晴らしかったと思います。虚勢を張っているが足は震えているっていうシーンは大好物です。壊れかけているところとか(、何か漏れそうなところとか)。

『ココロコネクト』は原作が好きなので。あの作品の、物語(設定)を登場人物の感情のアンプとしてしか使ってない潔さが好きです。逆にこの辺の都合のよさが鼻につくひともいると思いますが、俺は自分の物語消費の態度と完全にマッチしているので好感を持ってます。あと稲葉かわいい。ニコ生でAパートの先行上映会やってたので見たんですが、ヒトランダムは特に声優さんの演技力でだいぶ評価が変わるでしょうね…。声優さん大変だろうなあ。あと、基本的に言葉として表われない内面が重要な作品なので、第三者視点になってしまうアニメはやりにくいかな、と。ただ期待度は一番です。

『人類は衰退しました』は、原作はいちおう読んでいますが、別に好きではないです。理由は、ココロコネクトが好きな理由に書いたように、感情度が低いからですね。ロミオじゃなかったら一巻で切ってた可能性があると思う。アニメも観ますが、どちらかというと、劇場版AURAと制作陣が同じだから様子見といった理由が大きいです。どんなふうに衰退をアニメ化したひとたちがAURAを作るのか気になる。劇場版AURAはやく観たい…。

『DOG DAYS'』はなんで観るかというと、自分でもよくわからない…。一期は「なぜか」全話見てしまったんですよね。これホント不思議で、俺はまずケモノっ娘は苦手です。しかも別に声優さんに一家言あるようなひとでもない。そしてDOG DAYS一期のストーリーはよくある異世界召喚モノで、別にすごく面白いわけでもない。感情の強さ、という意味でも、レオ様はわりと強いですが基本的に大したことはない。などなど全く惹きつけられる理由がないのに、「なぜか」一期は全話見てしまった。ふしぎ!暇つぶしにちょうど良かったんでしょうか…。でも俺アニメはすぐ切っちゃうひとなんですよね…。うーん、わからん。といった感じで全く理由がわからないんですが、一期と同じ感じで二期も全話見てしまう予感がしてます。あ、ケモノっ娘が苦手といいましたが、姫様のしっぽは素晴らしかったとおもいます。ライブシーンの手抜きしっぽが未だに記憶に残っているくらいです。

他は時間あったらとりあえず一話見て決めようと思ってます。

つーわけで今日、『ゆるゆり』の一話をニコニコで見てみたんですが、たぶん二話からは観ないですね…。一期も三話くらいで観るのやめた記憶があります。合わないんだろうなあ。一期がどうだったかはほとんど記憶にないですが、今日観たやつに関して言うと、なんか全体的に速いな、と感じました。妄想の余地があるシーンがすごいテンポで連発されていて、浸る時間が足りなかった。観ててスピードについていけなくて、歳とったなあ、と感じてなんだか虚しくなってしまいましたよ…。

歳はとりたくないもんだ。 はあ。

2012/07/04

『謎の彼女X』 『エコール・ド・パリ殺人事件』 簡易感想

昨日ついに毎日更新が途絶えてしまいました…。しばらく忙しいのもあるんですが、昨日はどうにもテンションが低かったようです。

まあそれは置いといて、今日はここんとこ読んだり観たりしていたものの感想など。

まずは、『謎の彼女X』 最終回ですね。最終話についてはなんかしらんがまとまったらしい、といった感じで特に刺さる部分はなかったんですが、全話通した感想としては、素晴らしいアニメだったと思います。すごく楽しませてもらいました。卜部さんとつばきくん、特につばきくんの言動、内心の動きが共感しやすくて、恋するオトコノコの感情を実に美味しくいただくことができました。惚れた相手には敵わない!オンナノコには敵わない!っていう描写を徹底的にやってくれたのが良かったのかな。そこからつながる、好きな相手に「許可される」喜びとかは大好物でございます。

この辺りの描写は別に『謎の彼女』が直接指し示す卜部さんだけじゃなくて、丘さんとか、早川さんとか、出てくる女の子みんなに共通してたと思います。おんにゃのこは不思議でできてるんだ!好きな女の子が何考えてるのか(絶対にわからないから)知りたい!ってやつですな。ああもう敵わないもうどうにでもしてくださいって思って全裸で仰向けになって服従するような…。

というわけで(どういうわけだ)、基本的には関係性ですよね。男の子と女の子。男の子から見た女の子っていうのを見事に描いてくれたなあ、と。ただ、まだBD買うかどうか迷ってるんですよね…。 なんでかっていうと、俺、卜部さんは大して好きじゃないんですよね…。このアニメの圧倒的に素晴らしい点は、つばきくんという卜部さんに惚れている男の子が、卜部さんという女の子を見る「まなざし」の描写の素晴らしさなんですよね。決して俺が卜部さんを見るまなざしではなくて。

要するに、「俺は」卜部さんに惚れていない。

いやまあケチケチせずに買えばいいんですが、貧しいので…。どうすっかなあ。怜のために『咲 -saki- 阿知賀編』のほうは購入予定だってのもあって…。しばらく迷うとおもいます。うーむ…。


あとは、最近読んでた『エコール・ド・パリ殺人事件』の感想でも。ふつーに面白かったです。 特に小説内論評(日本語?)によるエコール・ド・パリの解説が良かったですね。俺は全くこの辺の知識がないので、この論評に書かれていることの正しさとかは全くわからないので、ひょっとしたら詳しいひとから見るとなんだこれ、となるかもしれません。この論評は、エコール・ド・パリ(の特定の画家)を偏執的に愛した人間が書いたものとされているんですが、論評を読んだだけで確かにそれが伝わってくるようになっています。こういう論評、好きなんですよね。どうせ人間のフィルターを通したものしか書くことができないのであれば、いっそのことフィルターが明確なほうが読んでいて「楽しい」。正確な情報が得たいのであれば、全く異なるフィルターを通過したものを両方読めばいい、という立場です。

一番良かったのはこの論評部分ですが、トリックとかもふつーに良かったと思います。俺は推理小説を読むときは、素人探偵よろしく真面目な推理と物語をだいなしにする推理を妄想しながら読むひとなんですが、どっちも見事にはずれたので楽しかったです。あたると嬉しいんだけど、自分内評価は外れた作品のほうが高くなるという…。


こんなところですかね。『TARI TARI』見て寝ます。おやすみなさい。

2012/07/02

『咲-Saki- 阿知賀編』12話 ただの愚痴

あーくっそイラつく。

『咲-Saki- 阿知賀編』12話見ました。感想っつーかただの愚痴です。

なんかすげーもやもやする。もちろん「阿知賀編」だしさ、玄ちゃんの見せ場が全くないまま終わるのはおかしいけどさあ。

はっきり言って、怜があんだけ頑張ったのをかすめたようにしか思えなかった。もちろんさー、怜ダブル+すばらの次に怜トリプル+すばら+玄ちゃんってのは綺麗で、誰が欠けてもダメだったんだろうとは思うけど。ずっとドラ集めてくれたおかげでみんな助かってたのもわかるし、今回で言えば、照が18000作るには、8ピン切って出和了りメンホン中三暗(3・6ピンでロンならOK。ただし6ピンはカラ)ってのも可能だったけど、玄ちゃんがドラの3ピンださないのわかってるからリーチメンホン中イーペーでの跳満を選んだってのもあるよね。そんで、最後にドラを切ることで玄ちゃんが一歩上のステージにあがったのもわかるし、綺麗な構成だったとは思う。

でもね、そんなこと関係ないんだよね。綺麗さとかもうどーでもいい。突然竜華が元気玉よろしく怜にエネルギーを送って怜が元気になって圧勝するような超展開のほうがよっぽどいいよ。照が突然能力の限界に達して負けるとかでもいいよ。

怜に勝ってほしいの。怜に倒れて欲しくないの。

玄ちゃんがアガって喜んでるのも、阿知賀の連中が喜んでんのも、観客が喜んでんのも、アナウンサーが大騒ぎしてんのもイラつくわ。知らんがな。怜がふらふらになってんじゃねえか。さっさとそっちの心配しろよくそが。なんで床に倒れるままにしてんだよ。支えろよ。

怜があんだけやって、次につなげた。あと三話、準決勝終わりまでだったっけ。千里山勝ってくんねえかなあ。怜にとっては、最初で最後の竜華たちと一緒に打てるインハイなんだよ。そんなもんみんな一緒っていや一緒だけどさあ。阿知賀と清澄はまだまだ次があるじゃん。

怜の喜ぶ顔が見たいんだよなあ。どーにかなんねーかなあ。勝者を選ばなければならないのであれば、倒れるときに何もつかめなかった怜の手に、つかんでもらいたいんですよ。

2012/07/01

ただの日記

今日はめずらしく歩きまわったりしてました。休日にあるまじき態度であると反省しております。休日ってのはベッドの上で寝たきりになっているのが正しいあり方であるというのに。まったく。

とはいえ、昨日少しやなことがあったのでふて寝して、結局今日の昼頃まで寝てたんですが…。起きた後は、熱い中溜まってたつまらない本を売りにいきまして、ラーメンとか食った後本屋を何軒か冷やかして、熱いし休憩するかってことで久々に漫画喫茶に入って二時間くらい休憩しました。

漫画喫茶いくと大抵は少女漫画コーナーに行って少女漫画のチェックをします。近所のブックオフとかのほうが安上がりなんですけど、俺は見た目がけっこうアレなんで、女性客に混じるのがきついんですよね…。そもそも立ち読みが苦手というのもあります。

漫画喫茶でまずは一巻、気になったのは三巻まで、みたいな感じでいろいろ読んでいったんですけど、今日いちばん良かったのは、『アオハライド』です。四巻がめっちゃ良かった。槙田さんの告白シーンがたまらん。槙田さんは主人公ではなくて、主人公である双葉の女友達なんですけど、主人公と同じ人(洸)を好きになってしまったという状況です。槙田さんは、いわゆるぶりっこキャラで女性に嫌われるタイプでして、双葉と友達になる前は、全く女友達がいなかった。だから、双葉のことは大好きで、でも双葉と同じひとを好きになってしまった。なお、これについては槙田さんと双葉の間ですでに話がついていて、お互い頑張ろう的な展開になっています。

ただ、時間が経つにつれ、お互い「フェアに」頑張った場合、双葉が絶対に勝ってしまうことが槙田さんには見えてしまった。だから、槙田さんは客観的に見れば(少なくとも主人公に共感して読んでいる人間から見れば)、ずるいと言ってもいい方法で洸に好かれてもらおうと「努力」するんですね。まあ可愛らしいずるさですが。自分だけ夏祭りで浴衣着たりとか。

でもやっぱり勝てそうにない。自分はこんなに「努力」してるのに。何で何の努力もしていない双葉ちゃんのほうが好かれるのか。そんな考えが頭に浮かびはじめた瞬間、自分のなかの醜い感情に気づいた瞬間、「自分が完全に醜くなる前に、綺麗な自分でいるうちに」洸に自分の気持ちを告白をする。

この「押し出される」感じがめっちゃ好き。女の子のなかでいろいろな感情が渦巻いて、それが漏れ出るような告白。煮込み過ぎてあと一歩で台無しになるような感情のスープ!ああ…。これだけ飲んで生きていきたい…。できれば壊れやすい容器(女の子)に入っているとなおよろしいのですが。槙田さん結構強いからなあ。

ひび割れた容器に入ってぐつぐつ煮こまれた女の子の感情のスープ。通常時は少しずつ漏れだしているのを舐め回して味わい、時々あふれ出すのをゴクゴクと飲み干す…。そういうのが大好物です(ひどい)。

アオハライド四巻、ゴクゴク飲めて実に良かったと思います。五巻でたら買おうかな。槙田さんフェードアウトっぽいのでどうしようかしら。

その後は何冊か本買って帰ってだらだらと読んでました。その辺の簡易感想も書いておきます。

まず、『女子高生店長のコンビニは楽しくない』。これは今日買った本ですね。評判だけは聞いていて気になってた一冊です。結論から言うと…全く楽しめませんでした。楽しめなかった理由ははっきりしていて、とにかく物語の登場人物であるこのコンビニの店員たちがまともに仕事をしないってのが気になってしまったんですよね。新人をまともに教育しないとか、バックヤードに店員以外を連れ込むとか。隠されたクレーマー体質の顕現か、社畜精神の発露かわかんないですけど、「ちゃんと仕事しろ」って思ってしまって全くもって集中できないまま終わってしまいました…。

あと読んだのはなぜかうちの床に落ちてた『日本の統治構造』とかいう本です。なんで買ったんだ…?と我ながら思いますが、けっこう面白かったです。前半の四章くらいまでは、自民党の体制が続いていた時代、国民から見えないところで何が行われているのかについて詳しく書いてあって、純粋に好奇心を満たしてくれます。後半は主張が混じっている感じでいまいちでしたけど。

今日はこんなところですかねー。あ、こんなエロゲウィークエンドを過ごしていることからもわかるように、今月はエロゲ新作買いませんでした。旧作は床に転がってるので、明日から地味にプレイしていこうかと思います。ではでは。