2024/05/05

ネタバレ平気な俺の思考

 最近『葉桜の季節に君を想うということ』を読みまして、で、この作品っていわゆる叙述トリックものなんですが、叙述トリックものだということは知った状態で読んだわけです。

俺はネタバレ全く気にならないタイプで、一方で世の中ではネタバレ嫌いな方のほうが多い印象なので、せっかくなので叙述トリックがあると知った状態での自分の読み方を記録しておこうかなとふと思いついたのでブログ書いてます。

叙述トリックがある小説なんだなーと知って読み始めるわけですが、別に叙述トリックを暴いてやろうと思いながら読むわけではなく普通に読みます。けっこう面白い。タイトルと表紙だと澄んだ感じの内容かなと思ってたんだけど意外と猥雑で軽い感じなのね、とか。

主人公はあんまり好きなタイプじゃないなーとか、古屋節子の心理描写もっとがっちりやったらいいのにとかまあそういう普通の感想を持ちながら読んでく。最後のほうはわりと忙しい印象のほうが強くて、叙述トリックのところに衝撃を受けるわけでもなく、なるほど辻褄合うなーという感想。

で、これは叙述トリックがあると知ってたから衝撃が少なかったのか、と考えたんだけど、そういうわけじゃないと思うんですよね。別にストーリーを知ってる物語だったとしても感動するし、知らなくてどんでん返しがあっても面白くないものは面白くない。

もしかしたら初回の衝撃が薄まる?ネタバレ嫌いなひとは体験を重視してるのかしら?って思ったんだけど、ネタバレってあらすじで体験ではないよなとも思う。エロゲでこの子と最終的にセックスするんですよって知ってたからと言って俺の体験(意味深)は変わらないわけじゃないですか。

ネタバレ嫌いなひとの心理やっぱわかんないので詳述したの読みたい。ネタバレするひとを嫌う心理ならわかるんだけど。