2014/09/09

人工知能なんちゃら。また話題にのぼってたので以前途中まで書いたのを発掘して微修正。

最初の女性型ロボットがホウキ持ってるやつは結局のところ、似姿と(外から見たイメージとしての)「学会」という主語の問題だという認識。

2つ目(ロボット視点)見た時に思ったのは、機能が明かされたぶん駄目じゃん、ということ。まあ確かに単体で見れば似姿が消えているので絵自体の問題点も消えてるんだけど、イラストレーターが同じで背景から連作を予想するのが自然だったので、めんどくさい方向に進んでんじゃないかなーと思った記憶がある。

で、今回バズったやつ。連作だということは確定したみたい(実際にはバズったツイートは一個省いてたりするらしいですが)なんだけど、ぱっと見て、自分に似たロボットを作ったということをもって何をメッセージしてるのか(ストーリーがあるならそう繋げた意図があるはず)わからない。まあ俺には自分の似姿を作りたいという欲望が存在しないので当たり前なわけですが。作者が俺で美少女ロボを作りたいというのならわかる。そんでその子に自分に都合のいいように思考制約をかけてみたものの結局それでは意味がないのでスイッチを切って沈黙したロボットを眺めながら(触れてはいけない)オナニーをするとかそういうのなら非常によくわかる。しかしどこで拾ったんだこのフェティシズム……

まあそれは置いといて、結局のところもともとの絵にひっかかる人がどこにひっかかるかと言うと、機能でしかないものが分離されていないところだと思うわけだ。掃除するという機能が外部に投げられる状況になっているにもかかわらず、女性という似姿(おそらく貞淑さとか従順さというものを読み取る人もいるでしょう)に繋がっているという点。必然性は存在しないのに。今回の連作のやつなんか、一回メカメカしい掃除ロボが出てきているにもかかわらずなぜか女性型に「進化」している。

免罪符として、ある女性が望んだことだから、というものが付け加わっただけで、ひっかかるポイントはむしろ強化されている。そりゃ批判もでるよなぁと。

ただ、もともと最初の絵であんなにみなさんぎゃーぎゃー言ってたのは、絵と主語の問題だけじゃなくて、批判した側が別のところを殴ったからっつー部分がでかいんでしょう。単に「学会」批判にしとけばもう少し落ち着いてたと思う。でも個人的には批判した側が感情的にあの似姿を使役する側(想像上の、であろうと)を殴ろうとするのは不自然じゃないと思う。俺の姿した絵で遊んでる(と俺が推測した)連中をどう思うかっつー話だから。

でも推測が違ってたんだから当然ごめんなさいしなきゃね、という結論。


以下はやや蛇足だけど、この話でめんどくさいのは「学会」批判なら単純にOKかというとそうでもなくて、学会誌買おうと思ったら学会入んなきゃいけないわけで、別にその辺のコンビニとか普通の本屋とかで売ってるものとは全く違うっていうとこ。ある個人が特定の個人の趣味に合わせて書いた全く出まわらない本がちっちゃいおんなのこをズタボロにレイプする内容であったとして、それを関係ない連中が批判するのは意味不明だから。

今やツイッターが全世界にうんぬんは知りません。そこまで学会が想定しなけりゃならないかについてもわからん。

そういう面倒くさい話よりかは、思考実験のほうに興味があるかなー。たとえば一個目の表紙の人工知能ロボが実現するような世界だったら?という問い。その場合、彼女が使われてるのに憤ったのなら、彼女を使役するような人間に似た人工知能ロボを奴隷のように扱って溜飲下げるのがいい気がする。そんで次の日なんでもない顔して彼女を使役する人間と応対すれば実に平和(?)である。嫌な世の中感はあるけど直接殴りあうよりはずっとましなんじゃないかしら。ちなみにこの連作ではロボットには人権ないみたいですね。人工知能とはいったい。

人権が存在するレベルの実現したのなら普通に戦争すればOKでしょう。俺はわざと低レベルの買って似姿殴ってそうだけど。