2014/02/16

MeltyMoment -メルティモーメント- 感想

MeltyMomentの感想というかおそらく次回作に対する願望を垂れ流すことにします。

良作であることは間違いないです。少なくとも、普通の選択肢ゲーとしてシナリオを眺めている分にはいい萌えゲーだ満足満足と思ってプレイを終えたはず。例えばすみれ攻略中のだんだん立ち絵がエロく見えてくる執拗なおんなのこness発見描写は見事っすね。最終的に全部脱ぐエロゲで、パンチラにドキッとしたのは久々で、素でびっくりした。立ち絵みても、ああくちびるはやわらかいんだなあリップ塗るときにちょっとへこんでとか妄想してしまうくらいで。立ち絵がエロいってのは最高級の褒め言葉だと思うんだけど、少なくともすみれと幼なじみの夕花さんのルートではそれが志向されてたはずで、しかも成功してた。

そのわりに何故か物足りなく感じるのは、『恋するきっかけいっぱいの純愛学園ラブコメADV』の"きっかけいっぱい"の部分に相当する「時間差マップ移動」を使いきってない印象が残ってしまったからです。HOOKさん、もっと尖ってもいいのよ?

時間差移動マップってのはこのページ

http://www.hook-net.jp/MeltyMoment/point.html#point

のポイント1にあるやつですけど、よくあるマップ(空間)の中からヒロインのいる場所(駅前とか)えらんで移動するだけじゃなくて、「13:15」の「駅前」といったように時間と空間の両方を選ぶことが可能になったものです。

なお、同じヒロインが時間経過するとマップの中で移動します。ここがポイントで、選択肢を選ぶプレイヤーとヒロインだけの思い出を作りなさい、という風に受け取ることも可能ですが、まあ普通に考えて総当りしますよね。つまり、『恋するきっかけいっぱいの純愛学園ラブコメADV』というのは主人公にとってであって、プレイヤーにとっては『ストーカー体験ADV』である。純愛とはいったい。

特にこのストーカーシステムが威力を発揮した攻略対象が同級生のすみれ。少女漫画とか大好き乙女キャラなんだけど高校デビューでクールなキャラつくってしまったせいで、ふだんは主人公のことが好きだとかそういうのは見せないようにしてるらしい。が、時間差マップ移動でセーブロードを繰り返してすみれさんの行動を丹念に(?)追っていくと、どうもこの子、主人公と「偶然ばったり放課後に出会う」ために街とかをうろうろしていることがわかってくる。はい、ストーカーの初期症状です。

この、主人公をストーキングするヒロインをストーキングするという体験のたのしさはかなりのものです。ただこれ、ヒロインのベッドの上での悶々を窃視する素晴らしいシステム『ガーリートーキング』(さっきのページ http://www.hook-net.jp/MeltyMoment/point.html#point のポイント2)とすげえ相性が悪い。

相性が悪いって言っても正反対のものを志向しているというのとは違って、ガーリートーキングもヒロインの内面覗き見ではあるんだけど、ガーリートーキングは真実のだだ漏れをごくごく飲む快楽を提供してる。一方で時間差ストーカーマップのほうは、プレイヤーはあくまでヒロインの外面の「動き」を眺めながらヒロインの内面を妄想することになります。普通にプレイしてても外面を見て妄想するわけですけど、時間差マップ移動の何が違うかっつーと、ここでは確実に、主人公の行動や物語を含む全てと独立に動くヒロインが見える、という点です。

が、まあそれは立ち入らないことにして、ガーリートーキングとの相性の話に戻ると、妄想は回答を与えられないほうが膨らみ続けるっつー単純な話ですね。すみれさんに関して言えば、ガーリートーキングでのコメコメした本心の開示なしに彼女をストーキングすることによってプレーヤー個々の「正解」を妄想させたほうが強烈だったはず。

いやでもガーリートーキングを一回だけ入れてそのままオナニーに流れこむのが最強に決まってるな。次回作ではぜひ……。

つーかガーリートーキングからオナニーになだれ込まないのはいかん。赤面して胸がどきどきしてきてなんだか太もももじもじさせてベッドにいてオナニーが生じないとかひどい。何回裏切られたことか。菜月ちゃんとかあんなもんまさかの頭撫でオナニーのチャンスだと思って期待に胸をふくらませていたのにまったくけしからん。あ、頭撫でオナニーですけど、後輩キャラの菜月ちゃんが編み物趣味だということなので、主人公に手袋作ってあげたついでに同じサイズの手袋をペアルック的にもう一個作っておいてですね、それで自分の頭を撫でてるうちにこうふんしてきて車輪の大発明してくれると大変良かったと思います♪

……えーっと何だっけ。時間差ストーカーマップについてもう一つ。これ、一番最後に出てくるのって共通の最後、文化祭の日なんですけど、この日に限ってはもうルート確定状態なので、どの時間でも確定した一人のヒロインしかマップに出現しなくなるんですよね。

最初これ見たとき、てっきり告白シーンが時間別に何種類もあるのかと思ってけっこう衝撃うけました。実際にはそうじゃなくて、単に他のヒロインの選択肢が消えただけで、まあ普通のイベントだったんですけど。

で、これはかなり微妙なラインだけど、少なくとも夕花さんルートみたいに、二人で行った福引きであたった温泉旅行をあっさりと親にあげるくらいにイベントを放棄する意思があるのなら、告白シーンでさえも、イベントの特別さを放棄するために(俺のような総当りプレイヤーから見た時に)時間差マップ移動のなかの一つに貶してしまえば良かったんじゃないかと思う。夕花さんルートで感じた執念のようなものはそれで強化されこそすれ、貶されることは全くないはずだから。

どうも各ヒロインに一律にシステムを適用しようと縛られてる印象を受けて、もったいないなーと。個人的にはシステムに凝るのであれば、キャラクター(を描くこと)に奉仕して欲しいと思うので、その辺がちょっと気になりました。まあ初搭載なのでまだこなれてない感じですかね。

なんか文句ばっかり言った気がしますが、名前出てないヒロインでも、葵せんぱいの子供っぽさとか操ちゃんルートで後輩女子グループにキャッキャされるのも(好みはおいといて)楽しいので、良萌えゲーなのは間違いないかと。この系列の次回作に期待しつつこのへんで。